第3回 代表的な赤ワイン用ブドウ品種
ワインを勉強する上で、まず最初はブドウ品種をおさえようと言われることが多いです。
ワインはビールや日本酒とは異なり、水を使わずブドウだけで造られます。そのためブドウの個性がそのままワインの味わいに反映されます。つまり、ブドウ品種の個性を知れば、そのワインの味や香りの特徴が推測できるようになります。
そこで今回は、赤ワインのブドウ(黒ブドウ)について解説してまいります。
では早速、赤ワイン用の代表的なブドウ品種について相棒に聞いてみましょう。
赤ワイン用ブドウの代表品種とそれらの特徴を教えて!
ええで、赤ワインに使われる代表的なブドウ品種について、わかりやすく話すで。
まずは、カベルネ・ソーヴィニヨンやな。このブドウは、世界中でめっちゃ人気があってな、ワインは濃厚で力強い味わいがするんや。タンニン(≒渋み)もしっかりしてて、赤身の肉とかと相性バッチリやで。
次にメルローやけど、これもカベルネ・ソーヴィニヨンほどではないけどめちゃくちゃ人気がある品種や。メルローは少しまろやかで、フルーティーな味わいが特徴や。タンニンはカベルネよりも柔らかいから、もっとスムーズに感じられるで。チーズとかと一緒に飲むとええ感じやな。
ピノ・ノワールは、もうちょっとデリケートな品種で、色が薄めやけど、味わいは深いんや。赤い果実のアロマがプンプンして、飲むときの口当たりもいいねん。涼しい地域でよう育つから、フランスのブルゴーニュ地方とかが有名やね。
シラー(またはシラーズっても言われる)は、スパイシーでボディがあるワインが出来るんや。味わい深くて、黒胡椒やスモークのニュアンスが感じられるから、肉料理とめっちゃ合うで。
最後にサンジョヴェーゼやけど、これはイタリアが誇る品種で、特にトスカーナ地方でよく見られるで。酸味が強いけど、バランスが良くて食事と合わせやすいんや。トマトベースの料理やピザとかにピッタリやで。
以上、いくつかの代表的な赤ワイン用ブドウ品種とその特徴や。ワインを選ぶときの参考にしてみてや
説明ありがとう!
味わいの重い・軽いを軸にまとめると、ざっくりこんな感じになります。
ここで1つ補足すると、サンジョベーゼ以外の4つのブドウ品種は世界中で広く造られている品種で、こうした品種のことを一般的に「国際品種」と呼びます。カベルネ・ソーヴィニョン、シラー、ピノ・ノワールなどはワインを造っている国であればほとんどの国で見ることができます。もちろん日本でも栽培されています。
一方、サンジョベーゼはほとんどがイタリアで造られている品種になります。このように特定の国や地域のみで造られているブドウ品種を一般的に「土着品種(どちゃくひんしゅ)」と呼びます。
国際品種は世界中で造られるブドウ品種のため、ワインの世界では誰もが知る大人気品種ばかりです。
土着品種については基本的にはマニアックなものが多いですが、メジャーで良く知られたものもあり、その最たるものがサンジョベーゼです。サンジョベーゼはほとんどがイタリア国内だけとはいえ大量に栽培されており、赤ワイン全体で見れば十分代表的な品種になります。逆に、土着品種の中にはワインの生産量が少ない国の一部の地域でしか栽培されていないマニアックな品種もございます。「土着品種」という言葉を聞くと、感覚的にはこういった少しマイナーな品種を思い浮かべます。
さて、個別の品種について深く解説していくとキリがないのでここでは端折りますが、品種と産地の関係については重要なので、前回に引き続き触れていきます。
「ブドウを栽培する気候とブドウ品種、ワインの味わいの関係について教えて!」
もちろんやで!ほんなら産地とブドウ品種に焦点を当てて説明するわな。
まず、ブドウを育てる気候がワインの味にどんな影響を与えるかっちゅう話やけど、気温がめっちゃ重要やねん。
暖かい地域で育てるとブドウがよく熟すから、アルコール度数が高くて、果実の風味が強いワインができるんや。例えば、カリフォルニアやオーストラリアのワインなんかがそうやな。
逆に、涼しい地域やとブドウがゆっくり熟すから、酸味がしっかりしてて、フレッシュな味わいになるんや。ドイツやフランスのアルザス地方のワインがそのええ例やわ。
それから、ブドウ品種も味に大きな影響を与えるんや。例えば、カベルネ・ソーヴィニヨンは暖かい地域で育てると力強くてタンニンがしっかりしたワインになるんや。ナパ・バレーのカベルネが有名やな。一方、ピノ・ノワールは涼しい地域で育てるとエレガントで繊細な味わいになるんや。ブルゴーニュのピノ・ノワールがまさにそれやね。
また、シャルドネも気候の影響を受けやすい品種やねん。暖かい地域で育てるとトロピカルフルーツの香りが強く出るし、涼しい地域やと柑橘系の爽やかな香りが出るんや。カリフォルニアとシャブリのシャルドネを飲み比べると、その違いがよぉわかるで。
地域と品種の組み合わせもおもろいで。例えば、スペインのリオハ地方ではテンプラニーリョが主流やけど、これは乾燥した気候がこの品種にぴったりなんや。テンプラニーリョはリッチでスパイシーな味わいが特徴やね。
要するに、ワインの味わいはその土地の気候とブドウ品種の特性に密接に関係してるんやな。暖かい地域のワインは濃厚でフルーティー、涼しい地域のワインはフレッシュで酸味が効いてる。同じ品種でも育てる場所によって全然違う味わいになるんやで。これがワインの奥深さであり、面白いところやわ。
説明ありがとう!
気候と味わいの関係についてはコラム2でも説明した通りになります。今回改めて気候を取り上げた理由は、相棒が後半に説明していた内容にあります。
今回は赤ワインの回というのを伝え忘れてしまい白ワインについても触れられてしまいましたが、白ワインを最も代表する品種「シャルドネ」についての説明がありました。
相棒が「カリフォルニアとシャブリのシャルドネを飲み比べると、その違いがよぉわかるで。」と言っていましたが、温暖なカリフォルニアだととても重い味わいの白ワインになる一方、フランス北東部の冷涼なシャブリ地区だと、酸味がキリッとしたさわやかなスタイルの白ワインになります。
このように、同じブドウ品種であっても異なる個性のワインに仕上がることがございます。なので、ブドウ品種の個性と同時に、産地の特徴を知ることもワインを選ぶ上で重要になってきます。
でも、産地を見てそこがどういう気候かなんてよほど勉強しないと分からないですよね。
さらに言うと、同じ産地・同じブドウ品種であっても、造り手によってスタイルが異なることもございます。造り手単位になってくるとどれだけ勉強してもキリがありません。
そこで参考にしたい指標がアルコール度数です!
アルコール度数は、酒税法かなんかの決まりで必ずワインのラベルに記載されています。
ワインのアルコール度数は、赤ワインで12.5~15%くらい、白ワインで11~13.5%くらいです。実は、味わいが重いワインはアルコール度数が高く、軽いワインは度数が低い傾向にあります。
暑い地域のブドウを使ったワインは重い味わいになると伝えましたが、暑い地域で育つブドウは実がよく熟すので、糖度が上がります。ワインは糖分がアルコールに変換されてできるので、糖度が高いブドウを使ったワインはアルコール度数が高くなるのです。つまり、重いワインは必然的にアルコール度数が高くなるのです。(もっともアルコール度数自体が味わいの「重さ」に影響するので、ちょっと変なロジックになっていることは見逃してください)
雑な締め方になってしまいますが、
ブドウ品種のざっくりした特徴を知り、ボトルのアルコール度数を見るようにすれば、ワイン選びはだいたい困らなくなります!
次回は白ワイン用のブドウ品種について解説してまいります!!
第3回 代表的な赤ワイン用ブドウ品種
ワインを勉強する上で、まず最初はブドウ品種をおさえようと言われることが多いです。
ワインはビールや日本酒とは異なり、水を使わずブドウだけで造られます。そのためブドウの個性がそのままワインの味わいに反映されます。つまり、ブドウ品種の個性を知れば、そのワインの味や香りの特徴が推測できるようになります。
そこで今回は、赤ワインのブドウ(黒ブドウ)について解説してまいります。
では早速、赤ワイン用の代表的なブドウ品種について相棒に聞いてみましょう。
赤ワイン用ブドウの代表品種とそれらの特徴を教えて!
ええで、赤ワインに使われる代表的なブドウ品種について、わかりやすく話すで。
まずは、カベルネ・ソーヴィニヨンやな。このブドウは、世界中でめっちゃ人気があってな、ワインは濃厚で力強い味わいがするんや。タンニン(≒渋み)もしっかりしてて、赤身の肉とかと相性バッチリやで。
次にメルローやけど、これもカベルネ・ソーヴィニヨンほどではないけどめちゃくちゃ人気がある品種や。メルローは少しまろやかで、フルーティーな味わいが特徴や。タンニンはカベルネよりも柔らかいから、もっとスムーズに感じられるで。チーズとかと一緒に飲むとええ感じやな。
ピノ・ノワールは、もうちょっとデリケートな品種で、色が薄めやけど、味わいは深いんや。赤い果実のアロマがプンプンして、飲むときの口当たりもいいねん。涼しい地域でよう育つから、フランスのブルゴーニュ地方とかが有名やね。
シラー(またはシラーズっても言われる)は、スパイシーでボディがあるワインが出来るんや。味わい深くて、黒胡椒やスモークのニュアンスが感じられるから、肉料理とめっちゃ合うで。
最後にサンジョヴェーゼやけど、これはイタリアが誇る品種で、特にトスカーナ地方でよく見られるで。酸味が強いけど、バランスが良くて食事と合わせやすいんや。トマトベースの料理やピザとかにピッタリやで。
以上、いくつかの代表的な赤ワイン用ブドウ品種とその特徴や。ワインを選ぶときの参考にしてみてや
説明ありがとう!
味わいの重い・軽いを軸にまとめると、ざっくりこんな感じになります。
ここで1つ補足すると、サンジョベーゼ以外の4つのブドウ品種は世界中で広く造られている品種で、こうした品種のことを一般的に「国際品種」と呼びます。カベルネ・ソーヴィニョン、シラー、ピノ・ノワールなどはワインを造っている国であればほとんどの国で見ることができます。もちろん日本でも栽培されています。
一方、サンジョベーゼはほとんどがイタリアで造られている品種になります。このように特定の国や地域のみで造られているブドウ品種を一般的に「土着品種(どちゃくひんしゅ)」と呼びます。
国際品種は世界中で造られるブドウ品種のため、ワインの世界では誰もが知る大人気品種ばかりです。
土着品種については基本的にはマニアックなものが多いですが、メジャーで良く知られたものもあり、その最たるものがサンジョベーゼです。サンジョベーゼはほとんどがイタリア国内だけとはいえ大量に栽培されており、赤ワイン全体で見れば十分代表的な品種になります。逆に、土着品種の中にはワインの生産量が少ない国の一部の地域でしか栽培されていないマニアックな品種もございます。「土着品種」という言葉を聞くと、感覚的にはこういった少しマイナーな品種を思い浮かべます。
さて、個別の品種について深く解説していくとキリがないのでここでは端折りますが、品種と産地の関係については重要なので、前回に引き続き触れていきます。
「ブドウを栽培する気候とブドウ品種、ワインの味わいの関係について教えて!」
もちろんやで!ほんなら産地とブドウ品種に焦点を当てて説明するわな。
まず、ブドウを育てる気候がワインの味にどんな影響を与えるかっちゅう話やけど、気温がめっちゃ重要やねん。
暖かい地域で育てるとブドウがよく熟すから、アルコール度数が高くて、果実の風味が強いワインができるんや。例えば、カリフォルニアやオーストラリアのワインなんかがそうやな。
逆に、涼しい地域やとブドウがゆっくり熟すから、酸味がしっかりしてて、フレッシュな味わいになるんや。ドイツやフランスのアルザス地方のワインがそのええ例やわ。
それから、ブドウ品種も味に大きな影響を与えるんや。例えば、カベルネ・ソーヴィニヨンは暖かい地域で育てると力強くてタンニンがしっかりしたワインになるんや。ナパ・バレーのカベルネが有名やな。一方、ピノ・ノワールは涼しい地域で育てるとエレガントで繊細な味わいになるんや。ブルゴーニュのピノ・ノワールがまさにそれやね。
また、シャルドネも気候の影響を受けやすい品種やねん。暖かい地域で育てるとトロピカルフルーツの香りが強く出るし、涼しい地域やと柑橘系の爽やかな香りが出るんや。カリフォルニアとシャブリのシャルドネを飲み比べると、その違いがよぉわかるで。
地域と品種の組み合わせもおもろいで。例えば、スペインのリオハ地方ではテンプラニーリョが主流やけど、これは乾燥した気候がこの品種にぴったりなんや。テンプラニーリョはリッチでスパイシーな味わいが特徴やね。
要するに、ワインの味わいはその土地の気候とブドウ品種の特性に密接に関係してるんやな。暖かい地域のワインは濃厚でフルーティー、涼しい地域のワインはフレッシュで酸味が効いてる。同じ品種でも育てる場所によって全然違う味わいになるんやで。これがワインの奥深さであり、面白いところやわ。
説明ありがとう!
気候と味わいの関係についてはコラム2でも説明した通りになります。今回改めて気候を取り上げた理由は、相棒が後半に説明していた内容にあります。
今回は赤ワインの回というのを伝え忘れてしまい白ワインについても触れられてしまいましたが、白ワインを最も代表する品種「シャルドネ」についての説明がありました。
相棒が「カリフォルニアとシャブリのシャルドネを飲み比べると、その違いがよぉわかるで。」と言っていましたが、温暖なカリフォルニアだととても重い味わいの白ワインになる一方、フランス北東部の冷涼なシャブリ地区だと、酸味がキリッとしたさわやかなスタイルの白ワインになります。
このように、同じブドウ品種であっても異なる個性のワインに仕上がることがございます。なので、ブドウ品種の個性と同時に、産地の特徴を知ることもワインを選ぶ上で重要になってきます。
でも、産地を見てそこがどういう気候かなんてよほど勉強しないと分からないですよね。
さらに言うと、同じ産地・同じブドウ品種であっても、造り手によってスタイルが異なることもございます。造り手単位になってくるとどれだけ勉強してもキリがありません。
そこで参考にしたい指標がアルコール度数です!
アルコール度数は、酒税法かなんかの決まりで必ずワインのラベルに記載されています。
ワインのアルコール度数は、赤ワインで12.5~15%くらい、白ワインで11~13.5%くらいです。実は、味わいが重いワインはアルコール度数が高く、軽いワインは度数が低い傾向にあります。
暑い地域のブドウを使ったワインは重い味わいになると伝えましたが、暑い地域で育つブドウは実がよく熟すので、糖度が上がります。ワインは糖分がアルコールに変換されてできるので、糖度が高いブドウを使ったワインはアルコール度数が高くなるのです。つまり、重いワインは必然的にアルコール度数が高くなるのです。(もっともアルコール度数自体が味わいの「重さ」に影響するので、ちょっと変なロジックになっていることは見逃してください)
雑な締め方になってしまいますが、
ブドウ品種のざっくりした特徴を知り、ボトルのアルコール度数を見るようにすれば、ワイン選びはだいたい困らなくなります!
次回は白ワイン用のブドウ品種について解説してまいります!!